渋沢で織をやっていらっしゃる石黒祐子さんの工房に灰を頂きに行ってきた。
昨年のグループ展「ふるきもの、あたらしきもの」で初めてご一緒して、制作のお話をうかがった事が印象深く残っている。
作品に使う糸の精練や染色もご自分でやっておられ、その工程の中で、木や藁の灰から出る灰汁(あく)を使用するということだった。
木を燃やしたり、灰汁を抜く作業は結構な労力を要する。しかも良い藁を手に入れるために石黒さん自身、稲刈りの手伝いに行かれるということだった。
一方、灰汁を抜いた灰は陶芸の釉薬の貴重な材料になる。
石黒さんにとってはもう不要の残りかすでも、僕にとっては宝物、ありがたい!