インターネットラジオが出てきてAMを聴くことが増えた。ここのところ毎日楽しみにしているのが、NHKの「夏休み子ども科学電話相談」だ。
小中学生からの質問に、スタジオで待機している専門家の先生達が回答するのだが、特に小さい子たちは突飛な質問することがあって面白い。一昨日は、小学1年生の子がこんな質問をした。
「なんで昆虫はいるんですか?」
哲学か?と一瞬思ってしまいそうだが、そうではない。「何故ここにクワガタが?」という問いとは、似ているが全く違う。回答しなければならない先生は、「こんな大きな質問は初めてです」と、たじたじになっていた。生命の起源にまでさかのぼり一生懸命平易な言葉を選びながら説明をしていたが、基礎知識の無い小さな子に、限られた時間で、しかも電話で納得させるのは至難の業だ。
この子には、木にとまって鳴いているセミが、どのように見えているのだろう。知識も言葉も十分にない状態で見る世界はどう映るんだろう。自分にも同じ頃があったはずだが思い出せない。
ふと思い出した本のタイトル、「センス オブ ワンダー」子どもが自然に対したときに感ずる驚きや不思議、大人になり失ってしまう感性を、著者が回想するような形で描いていた、気がする。もう一度読みたくなった。どこかにあったはず、と思い探したが見つからない。