先週末、呉に行った。久しぶりに叔母を訪ねて手料理をごちそうになった後、車を借りてドライブをした。瀬戸内海に浮かぶい小島を飛び石のように渡り、愛媛との県境になる大崎下島についた時にはすっかり日が暮れていた。島の一角にある古い町並みを歩いた。通りはひっそりと静まり返っていたが、灯りのついている店を一軒だけ見つけた。東京から移住してきた若いご夫婦が江戸時代の建物を再生して始めたカフェだった。営業時間が過ぎ、既にキッチンの火を落としていたのにも関わらず、快く作ってくれたカレーは美味しく、ほんのり蜜柑の香りがした。